2021年4月29日(木)
自転車出張修理の古田輪業です。
今日は雨で散々でしたがご予約のお客様はなんとか回れました。ありがとうございました。
明日からGWは5/9(日)までお休みになります。よろしくお願い致します。
さて今日はいわゆる普通の自転車(ママチャリなど)とスポーツ車(ロードバイク、クロスバイク、MTBなど)との扱いの違いについてのお話。
今回はとりあえずママチャリとロードバイクを例にしてお話します。
ロードバイクに乗ってみたいなという方や、ロードバイクなどにもうすでに乗ってるよ、って方も、フレームの素材がどうとかコンポーネント(主要な駆動部品)のグレードがどうとか、タイヤのサイズがどうとか、色々と知識としてはあると思いますが、肝心のメンテナンスはあまりやらない、興味がないって方も多いのではないでしょうか。
しかし、ロードバイクに乗るのに必要なものはそんな知識ではなく、自分で修理が出来る技術です。
昨日のBlogとも関連しますが、ママチャリだったらメンテナンスは 空気を入れて油を注して、あとは「見る」だけでいいよ、というお話でした。
しかしロードバイクの場合はそれではダメ。基本的なメンテナンスはすべて自分でやらなければならないと考えてください。
この場合の基本的なメンテナンスとは、パンク修理、タイヤ・チューブ交換、変速調整、ブレーキ調整、各部のボルト締め付け確認などです。
「え〜まじかよそんな事出来ないとダメなの?」
という声が聞こえそうですが、一般的にはそこまで言わないですよね。そりゃそうです、そんな事言ったら自転車なんか売れません。
そんなめんどくさいことを言ってくる自転車屋があったらぜひそこで買って上げてください。あなたが本当に自転車が好きになった時に感謝するはずです。
とにかく、上記のメンテナンスは絶対に出来るようになって欲しいと考えています。
ではなぜそんな事が出来ないといけないのか?どこがママチャリとは違うのか?
それは、「距離」と「部品」が違うからです。
ロードバイクはそもそも「速く」「遠くへ」行くためのものです。
遠くへ行くということは、周辺に何もない山の中などに行く確率が高いということ。そんな山の中で例えばパンクしたら…
とりあえずは自分でどうにか出来ないと帰って来れません。近くの自転車屋まで20kmだったらどうでしょうか?4時間自転車押して歩きますか?
そしてやっとたどり着いた自転車屋に持ち込むと
「あ〜こりゃダメだね交換しないと。えっ?700×23cのタイヤ?ないない!そんなの!」
となって修理が出来ない場合もかなりの確率であります。
ロードバイクの部品なんて今どき珍しくもなんともないんですが、普段ママチャリの修理しかしない自転車屋がわざわざ1年に一回しか使わない部品を在庫しておくメリットなんかありません。
こういったリスクを考えると安心して乗るためには自分で出来ることが必要になってきます。
そして、パンク修理キットと予備チューブくらいは常に持っていること。携帯工具も必要ですね。
緊急時に対処するためには何回か自分で修理したり交換したりと言うのを練習していないと出来ません。Youtubeとかでも沢山動画あると思いますので、それをみながらやってみる。
そうなって初めて安心して遠くへ行ける。経験者が言うんだから間違いありません。
自分も昔は散々な目に遭いました。山の中でパンクして半べそで自転車をバラして、コンビニで買ったゴミ袋でぐるぐる巻にして電車に乗って帰ったのは今では笑い話ですが、あの時の駅員の冷たい視線は忘れられません(笑)
今からロードに乗りたいな〜と考えている方には水を差すようですが、それなりの自転車で遠くへ行くならママチャリとは違う準備が必要だよ、というお話でした。
あっ、携帯ポンプも忘れずにね…(経験者談)