2021年5月11日(火)
自転車出張修理の古田輪業です。
毎日のようにすり減ったタイヤ、ボロボロのチューブの画像を投稿してすみません…
まぁ、毎日そんな事ばかりしているのでそれ以外にネタが無いのですが(笑)
という訳で今日もいい感じに減ったタイヤを御覧ください。
うーん。お手本のようにきれいに減ってますねー!
しかし、ギリギリまで使ってコスパ最高!なんて喜んではいけません。
上の写真で繊維状に見えているものはカーカスとかコードと呼ばれるもの。
この下には1〜1.2mm程度の厚さのチューブがあるのですが、イメージして頂けるでしょうか?
タイヤが擦り切れてボロボロになった布片の下は薄いチューブです。風船みたいなもんです。
その状態で人間乗せて走ってるんですよ?
考えたら怖くないですか?スピードが出てる時にバースト(破裂)したら?
小さな子供が乗っていたら?後ろを車が走っていたら?
ギリギリまで使う方が得。走れなくなったら変えれば良い。
そういう方が残念ながら多いのが事実です。
しかしそれは本当に得でしょうか?リスクに見合っているでしょうか?
自転車屋だから「早めに替えましょうね〜」という他ないのですが、
事故の危険性やその後の修理の事を考えると、トラブルになる前に替える、というのがあらゆる面から見て当然です。
正直な話をすると、小さなパンクなどは走れてしまう場合も多いのですが、こんな状態だと流石に乗れません。
ですので実はこんな場合は良いお客様。自転車屋に持っていけないので出張修理で呼んでいただく事ができます。
しかし、仕事柄この状態で自転車を引きずってなんとか家まで帰ってきた、出先で立ち往生した、転んで怪我をした。
そんな方を何人も見てきました。
みなさんはそれでもギリギリまで使い続けますか?本当に得だと思いますか?
もう一度考えていただければ幸いです。