2021年5月20日(木)
自転車出張修理の古田輪業です。
今日も夕方から雨で早めの終了です。毎日コレだと気が滅入るなぁ…今週の営業は終了となります。月曜以降のご予約はWEB予約フォームからお願い致します。
さて今日は内装3段ギヤについてのお話を少し。お持ちの自転車に3段の切り替えギヤが付いている、という方も多いのではないでしょうか。
ハンドルの右手側に
こんな感じのレバーや切り替えが付いてるやつですね。
いわゆる外装ギヤと呼ばれるものと違ってその名の通りギヤが外に出ていない「内装」なのでチェーンが外れにくく、3段というのが一般的には使いやすいのか、一番普及しているタイプです。価格や重量もちょうど良いのでしょう。
このタイプは強く踏みながら切り替えると内部が痛みやすかったり、切り替わりにくいという特徴があるのですが、特に電動自転車で注意して頂きたい点があります。それは
「3速発進するとギヤが痛みやすい」
という点です。3速(3段)は一番重いギヤ(スピードが出るギヤ)なのですが、この内装3段というのは非常にデリケートなもので、内部のギヤは指の爪くらいのサイズのすごく小さなものです。
ギヤの写真がなかったのでわかりにくいですが、3段ギヤの内部をハブから出したところです。
上の写真のシャフトの周りの筒状のシェルの中にギヤが入っています。
その小さなギヤで人間の踏む力、モーターのアシストの力を受けるわけです。
特に停止した状態から発進する場合は相当な負荷がかかります。
ですので3速発進を続けていると、長期間に渡ってこのギヤに過大な負荷がかかり、割れてしまう場合があります。
そうするとバキバキと異音がする上まともに走れなくなり、この内装内部というギヤのアッセンブル(一式)交換となります。
部品代がまぁまぁするのと、車輪を外しますので工賃も安くはありません。
しかもシャフトの長さもいくつかありますので、ちょうど合うものを在庫している店も少ないと思いますので時間もかかるでしょう。
普通の自転車であれば重くて出来ない3速発進も、電動アシスト自転車であれば簡単に出来てしまいます。モーターの力で踏めば進んでくれるので、あまり意識せず、3速に入れっぱなしの方が結構多いですね。
切り替えを使わないとワイヤーも固着していざ使おうとしても動かなかったり、タイヤ交換などの修理の際に問題が出たりと良いことなしです。
ということで、ギヤの切り替えもたまには使ってあげたほうが長持ちしますよ、というお話でした。
参考になれば幸いです。