パンク修理剤は「甘くない砂糖(ノンカロリー)」である。 – 自転車修理の作業日誌


 

 

2021年5月31日(月)

 

 

自転車出張修理の古田輪業です。今日で5月も終わり。早いですね…

 

 

さて今日は久しぶりにパンク修理剤の入ったチューブの交換をしましたので改めてお話したいと思います。

 

 

※ちなみに今回のお話は一般の自転車用の商品で、MTBやロードバイクで使われるチューブレス用のシーラントとは別物です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は府中市のお客様でリム打ちパンクということでお伺いしました。いい感じに緑色の液体が飛び散っていますね…コレがいわゆるパンク修理剤(防止剤)というやつです。こいつを入れるとチューブに穴が空いても液体が出てきて穴を塞いでくれますよ、という魔法のような商品なのですが、実際にまともに塞いでくれた事例を見たことがありません。

 

 

「パンク修理剤なんて入れても意味ありませんよ」

 

「自転車屋が儲かるだけですよ」

 

 

と、あちこちで何度も話しているんですが、ひどい目にあった経験があって共感して頂ける場合がほとんどなんですが

 

 

「完全に直らなくても空気が抜けるのが遅くなれば家まで帰って来れるだろう、だから意味はある!」

 

 

みたいな反論をする方が一定数います。 先に言ってしまいますが、こういった反応は

 

 

「高い金出してわざわざ入れたものを否定された!悔しい!自分が間違っていると思いたくない!」

 

 

という感情から来るもので、全く論理的でありませんし、前提が間違っていると言う意味で議論になりません。製品の話をしているだけで、あなたの話をしているわけではないので感情的になる必要はありません。

 

 

そもそも「パンク修理剤」という商品名で、「穴を塞ぎます」という効果を謳っている商品ですので、「抜けるのが遅くなる」のは商品に期待される効果を満たしていません。

 

 

空気がほとんど抜けてるけどなんとなく走れる状態で走る、という状況はメーカー、販売店、修理店、どこでも推奨していませんし、むしろ「走らないでください」という状態です。

 

 

また、仮に家まで帰って来れたとして、そのチューブは使い物になりませんし、なまじ走ってしまうのでタイヤは疎かリム(車輪)まで痛めてしまう場合もあります。そうなると諭吉さんさようなら、です。何度も言いますがお金の問題だけでなく危険なのでダメです。

 

 

「いやいや普通に使えてるよ?」という方もいますが、ほとんどの場合空気がまともに入っていない状態を「普通」と認識しているだけで、一般の方は自分の経験という少ないサンプルの中でしか考えられませんから、実際にそれが意味がないとか、むしろ損しているという状況に気がつくことが出来ません。

 

 

ここが一番この商品の問題で、パンク修理剤を売る側がどう考えているかと言うと

 

 

「どうせ入れたことすら直ぐに忘れるんだから、そのあとどうなろうが知らん。ダメになったらチューブ交換してまた金取ればいい。」

 

 

と考えているということです。顧客のメリットは無視して、企業の利益「のみ」を追求しているわけですから、それに喜んでカネを払い、擁護する消費者の心理が私には全く理解できません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自転車屋が文句をいうと、自分が儲からないからだろう、とか言われるんですが、コレもまた全く間違いで、チューブ交換、タイヤ交換になる場合がほとんどなのでウチは大歓迎です。

 

 

ア◯ヒさんあざーす!ゴチです!くらいな感じです。お客様に説明とぶち撒けた液体を掃除するのが面倒なのでそれがデメリットかな?

 

 

ここまで言っておいてなんですが、別にどこかの企業や特定の商品をディスりたいわけではありません。

 

 

パンク修理剤を例えるなら「甘くない砂糖(ノンカロリー)」という意味不明なものです。想像できますか?甘くないし、カロリーもないので栄養はゼロだけど、摂取すると太るし糖尿病になる、ということです。

 

 

メリットなし、意味無し、むしろ害悪。それでも使いますか?

 

 

 

自転車の出張修理専門店 古田輪業

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