2021年6月10日(木)
自転車出張修理の古田輪業です。
自転車の空気が抜けているな?と持ったら、タイヤからチューブを出して水でブクブク。
あれ?穴は開いてないみたいだぞ?
なんてことは自転車屋でも結構あります。さて、チューブに穴が開いていないのに、なんで空気が抜けるのか?
虫ゴムの劣化
何度も取り上げているのでご存知の方も多いと思いますが、一般的なママチャリ、シティサイクルだとバルブ(空気を入れる口金部分)の中に入っている上のような「虫ゴム」と呼ばれる部品のゴムが傷んで空気が漏れるパターン。
チューブに穴が開いていると思い込んでいるので意外に見落としがちです。しかも、多くの場合すごーくゆっくり漏れるので、慎重に確認しないと見えない場合が多いです。
いわゆる英式バルブというタイプですね。この場合、はバルブの袋ナットを緩めると簡単に交換できます。
100円ショップやホームセンターなどでも売られているので、簡単に試すことが出来ますので、なんとなく空気が漏れやすい気がする…という方は確認してみてください。
で、今回はその番外編で違うバルブ形式のものでも起こるよ、という話なんですが
米式バルブのバルブコア
こちらはいわゆる米式バルブと呼ばれるバルブ形式ですが、自転車よりも車やバイクで使われている形式ですね。
最近は減りましたが、今でもたまに見かけますね。
で、こいつも同じようにバルブコアという部分が緩んでいたり、傷んでいたりすると空気が漏れるんです。
バルブコアを回す専用工具で回していくと、
こんな感じでバルブコアが外れます。こいつが緩んでいたり、傷んでいると漏れてしまうんですね。
水で調べてみてバルブ付近からゆっくり漏れてくる場合は増し締め、交換が必要になります。
まとめ
他にもフレンチバルブと呼ばれるロードバイクとかクロスバイクに使われているバルブでも同じような事例があります。
慎重に確認しないとわからない場合が多いので、自転車屋さんでも見落としがちです。
何度調べてもどこから空気が漏れてるか分からない!という方は、こんなところも疑ってみてください。
参考になれば幸いです。