2021年6月23日(水)
自転車出張修理の古田輪業です。
最近暖かくなってきたからか、タイヤ交換が増えています。
気温なんて関係あるの?と思うかもしれませんが、温度が上がるとゴムは柔らかくなって摩耗しやすくなりますし、単純に人の移動が活発になるというのもあります。
特に梅雨時期は雨でゴムは切れやすくなり、色々とトラブルも増えてきます。
そんな中でたまにあるのが、
「突然パンクした!イタズラされたに違いない!」
と思われる方。結構多いのですが、もちろんそういう事がないわけではありませんが、毎日何台も自転車を見ていますが、明らかに誰かが意図的にやったものだ、と断定できそうなものは稀です。
一見すると切りつけられたように見えるけど…?
本日小金井市で交換になったコチラのタイヤ、中から裂けるようにして破裂しています。
パット見だと何か鋭利なもので切りつけたようにも見えますが…
経験からすると単純に尖った石を踏んだとか、タイヤが傷んでいて高圧になった空気で傷口から裂けてしまったとか、そんなパターンです。
そんな事で写真のようになるの?と思われるかもしれませんが、私もそう思ってました。
というのも以前、タイヤの劣化に気が付かずに空気を入れた所、圧力に耐えられずタイヤがバーストしてしまい、上の写真のようになって破裂してしまった、という経験があるからです。
お客様に状況を説明しようとしたのですが、こんなふうになるはずない!と理解してもらえず大変な思いをしたからです。
もちろん、イタズラなどの可能性をすべて否定するものではありませんが、毎日何件も修理をしていると、様々なパターンの壊れ方を見ます。
そもそもパンクと言ってもこんなに種類があります。
ということで、一見イタズラや故意に見えても、思いもしないことが起こるよ、というのも理解して頂けたらと思います。
参考になれば幸いです。